こんにちは、タイ赴任に帯同中のEmmaです。
突然ですが、赤ちゃんへの授乳って何となく穏やかで神聖な感じがしませんか?
初めての育児をする私は、実際に赤ちゃんを育てるまでそのようなイメージを持っていました。
が、現実は全然違いました。
退院直後から乳頭混乱になってしまい、毎授乳時、ギャン泣きと闘う毎日。
苦労はしましたが、なんとか乳頭混乱を克服し今はほぼ完母で育てています。
赤ちゃんの個性や、お母さんの育児環境など各々状況が異なりますが私が乳頭混乱を克服した話を記事にまとめたいと思います。
乳頭混乱になった原因
乳頭混乱になった原因ですが、完全に入院中に産院から配布された乳頭保護器のせいでした。
ピジョンの乳頭保護器
産後間もない乳首は固く赤ちゃんが吸いにくいとのことで、固かった片側の乳首に乳頭保護器をつけて授乳することになりました。
しかし、生まれたばかりの赤ちゃんにとっては直接の乳(直母)、哺乳瓶の乳首、乳頭保護器の3種類から吸うことになって大混乱。
やはり少ない力で済む吸いやすい哺乳瓶の乳首、乳頭保護器を好むようになり、気づいたら(生後1週間とかには)私の直接の乳首を拒否するようになっていました。
もちろん、乳頭保護器は乳首が傷付いた時に使ったりとメリットもあります。
しかし、事前に乳頭保護器のメリット・デメリットを調べてなかった私にも非があり、事前に調べるって大事だなと30代になっても痛感しました。
母乳育児を頑張ろうと思った理由
さて、乳頭混乱になってしまい今後の授乳をどうしよう。
バンコク(バムルンラード病院だけ?)では生後1週間の時に1週間検診があります。
小児科の先生に乳頭保護器を通してしか母乳を飲んでくれないと相談したところ、母乳が飲めてるのでそのままでいいとアドバイスをもらいました。
先生のアドバイス通り、そのまま乳頭保護器を使ってでの母乳育児でもいいかなと思う反面、乳頭保護器がないと飲めない状況もデメリットがあるよなと。乳頭保護器の消毒の手間だったり、万が一破れたり紛失して手元になくなってしまった場合など。
また、母乳にこだわらなくてもミルク育児を考えたり。夫など私以外の人間に授乳を代わってもらえる点で完ミにもメリットがあるよなと。
しかし、乳頭混乱になっても母乳育児を頑張ろうと思った理由は、出産後から母乳の分泌具合が割と良かったからです。
また、産後1ヶ月は母がいてくれたり、夫の母乳育児への理解があったりしたため、いくら赤ちゃんにおっぱいを拒否されようとも挫折せずに母乳チャレンジができる環境だと思えたからです。
せっかく母乳が出ていてチャレンジできる環境ならば母乳チャレンジして乳頭混乱を乗り越えようと思いました。
乳頭混乱克服までにやったこと
生後4日目に退院して、生後0週目は乳頭保護器での母乳→ミルクを追加。
生後1週目に直接の乳首(直母)で飲まないのは良くないのでは?と思い、ミルクをあげる時に哺乳瓶の乳首は母乳相談室を使っていました。
母乳相談室は実際の乳首に似た形状で、赤ちゃんの母乳哺乳のトレーニングに役立ちます。
こちらはバンコクでは手に入らないので、事前に日本から用意しておいて本当に良かった。事前に助言してくれていた日本の友人に感謝です。
生後2週目は乳頭保護器での母乳をあげた後に、直接の乳首(直母)チャレンジをしてからミルク(母乳相談室)をあげていました。
サラッと書いてますが、この直母チャレンジはもちろんギャン泣きです。
飲めない乳首を無理やり咥えさせられて仰け反りながら赤ちゃんギャン泣き。
片側数分ずつ咥えさせて一度でもちゃんと吸えたら御の字でした。
ただ、おっぱい拒否はメンタルに来るので、直母チャレンジは自分のやる気がある時にのみ行っていました。
嫌がっている赤ちゃんを見るのもしんどくて母乳を諦めようかなと思っていた矢先に、生後3週目のタイミングで日本人会が主催する助産師さんによるおっぱい相談を受ける機会がありました。
しかし、いただいたアドバイスはネットで得られるものとあまり変わらず、
- マッサージをしておっぱいを柔らかくしてから吸わせる
- 赤ちゃんの機嫌のいい時に実施する
- 咥えさせる前に口周りに母乳を数滴垂らす
- 入浴時など、お母さんと赤ちゃんの肌と肌のスキンシップを増やす
上記のような内容でした。
ただ、個人的にいただいて本当に良かったアドバイスは、乳頭混乱を克服するには今までの時間の倍の時間がかかると思った方がいいということ。
うちは3週目でこのアドバイスをいただいたので、つまり克服するまでに6週間はかかるということ。
長期戦になることに少し落胆はしましたが、むしろ焦らなくていいんだ、時間がかかって当然なんだと気長に構えることができました。
おっぱい相談を受けたこの日から、本格的に乳頭混乱を克服しようと乳頭保護器を封印して、赤ちゃんの混乱を減らすため直母と哺乳瓶の乳首(母乳相談室)の2種類で過ごすことにしました。
夜中は近所迷惑になるので哺乳瓶のみ(母乳相談室による搾乳母+ミルク)の対応でしたが、日中はギャン泣きを受け入れる覚悟で乳頭保護器なしの直母チャレンジ(直母→母乳相談室でのミルクの順)を繰り返しました。
幸い繰り返していくうちに、ほとんどがギャン泣きでフガフガしつつも稀に乳首を咥えて2回くらい吸い始めるようになりました。
その後も咥える回数が2回から増えていったり、ギャン泣きの程度も下がっていったりと以前より進歩しているように思えたので、なんとか直母チャレンジを強い意志で臨むことができました。
もちろんうまくいかない(後退しているように感じる)時もあり、20分くらい格闘しても咥えられない時は私が折れて直母チャレンジを辞めてミルク(母乳相談室)を飲ませていました。
また、授乳前にマッサージをして分泌した母乳を赤ちゃんの口元に付けたり、あまりにもギャン泣きが酷い時には一度落ち着かせてから再開したりと飲みやすい環境を作りました。
そして、直母チャレンジは間を空けずに続けることがポイントな気がします。
というのも、近所迷惑を考慮して夜間の授乳時に2〜3回直母チャレンジをスキップしてしまうと、翌朝の授乳時に直母を忘れてしまいがちで直母を吸い始めるまでのギャン泣きの時間が長くなってしまいました。
そのため、乳頭混乱を克服しようと決めた時は赤ちゃんが辛そうでも強い意志で続けることが大事だと思いました。
結果、チャレンジを始めて1週間ちょっと、生後1ヶ月の時には乳頭混乱を克服し母乳を嫌がらずに飲んでくれるようになりました。
乳頭混乱が克服できた理由
ここまで乳頭混乱を克服した経緯を書いてきましたが、正直私はラッキーだったと思います。
乳頭混乱を克服するためには、赤ちゃんの性格もあると思いますし、何よりも直母チャレンジができる環境に恵まれていました。
私の場合、母が近くにいてくれたことと夫が母乳への理解があったことが大きかったです。
我が子にギャン泣きで仰け反りながらおっぱいを拒否されるのはメンタルに相当きます。ですが、母が近くにいてくれたことで辛い気持ちをシェアできたり励ましてくれました。
また、拒否されても直母チャレンジを頑張ろうとしている最中、夫から「赤ちゃんが辛そうで可哀想だからやめなよ」なんてやる気を削ぐようなことを言われていたら頑張れなかったと思います。どれだけ赤ちゃんがギャン泣きしても直母チャレンジに理解を示してくれていた(同じ方向を向いていた)夫で良かったです。
乳頭混乱を克服できるかどうかは、まず克服にあたっての環境があるかどうかが第一だと思います。
最後に
結果的に、生後1ヶ月の時には母乳を嫌がらずに飲んでくれるようになりました。
助産師さんからは長い期間(うちの場合6週間)かかると言われていましたが、幸い1週間ちょっとで乳頭混乱を克服することができました。
ただ繰り返しになりますが、乳頭混乱を克服できたのは直母チャレンジができる環境下だったことが大きな要因だと思います。
初めての育児で初っ端から母乳を拒否されるという大きな障壁にぶつかったものの、母乳育児ができることのメリットは多く、何より母乳を飲んでくれる我が子が可愛く、今まで以上に母性を抱くことができて、辛抱しながら頑張った甲斐がありました。
母乳拒否で大変な思いをしたので、今度は哺乳瓶拒否にならないようにたまにミルクも飲ませて母乳とミルクの選択肢がある状態を保っていきたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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